投資信託はリスク分散ができることでよくオススメされています。良い投資信託を見つけるポイントを学んでみましょう。

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パソコンを持つ男性

数ある資産運用の方法の中でも、かなりメジャーな方法として知られている投資信託。
この運用方法は投資にあまり詳しくない人の場合でも比較的気軽に始めることができるという点が大きいのではないでしょうか。

確かに、投資信託は気軽に始めることのできる運用方法の一つですが、その種類は様々です。
元本保証ではない分、どのような種類の投資信託を選んでよいのか、初めは迷ってしまうことでしょう。

しかし、ある程度のポイントを押さえておけば、投資信託の商品選びはけして難しいものではありません。
奥が深い運用方法ですが、始めたばかりの人にとっても比較的わかりやすいメリットデメリットがありますので、そのあたりを押さえておけば大丈夫です。
慣れてきたら、投資家としてさらに自分の好みに合った投資信託を買い増していけばよいのです。

投資信託のメリット

まず、投資信託の商品選びに先駆けて、メリットとデメリットを押さえておく必要があります。
どんな運用方法にも確実なものはありません。
預金以外のものは、基本的にすべて値動きを伴うものということが言えます。
だからこそ、初めての方にとっては怖いもの、というように感じてしまう方も多いのです。

リスクという言葉がありますが、日本語にそのまま訳すと危険などという意味となります。
しかし、資産運用においては、このリスクという言葉は値動きをさします。
リスクが大きいということは値動きが大きい、リスクが小さいということは値動きが小さいという意味です。

この中で、他の運用方法と比べた投資信託のリスクの大きさは、決して大きなものではありません。
基本的に、投資の原則として様々なところに分散して投資を行うことによってリスクが小さくなります。
ある一方がマイナスでも、他方のプラスがそれを打ち消してくれる可能性があるからです。

株式投資はその個別の株に投資するため、そのリスクは大きいです。
為替取引も、同じ通貨にのみ投資しますので、これもリスクが大きい運用方法です。
その点、投資信託はどうなのでしょうか。

投資信託は、基本的に一つの場所にのみ投資をするものではありません。
その商品ごとのルールが決まっており、そのルールの範囲内で分散投資を行います。
その分散投資を行う先はだれが決めるのかというと、運用の専門家が行います。
日々仕事として運用を行っている会社が、個人の運用資金を集めたファンドの運用方法を指図しているのです。
プロの投資家集団が集まってそのファンドの運用を行っている、と考えるとよいでしょう。

また、個人の運用資金を集めて、というところもポイントです。
一人の資金を投資すると、投資のスケールメリットを十分生かすことができません。
大きな金額を集めれば集めるほど、様々な場所に効率的に分散投資を行うことができ、より効果的な運用を行うことができるのです。
少額からでも、そこまで詳しい知識がなかったとしても、ある程度の読みと知識で投資を行うことができる、これも投資信託のメリットの一つです。

投資信託の分配金

さらに、もう少し身近なところでのメリットもあります。
分配金の存在です。
投資信託には、分配金と呼ばれる配当金のようなものがあります。
この分配金を楽しみにして、商品を選ぶという選択肢が取れるのも、投資信託のメリットといえるでしょう。
分配金の出方には商品ごとに違いがあります。

年に1回でるもの、半年に1回出るもの、3か月に1回、そして毎月というものもあります。
運用益を目指すというよりも、毎月の分配金を目当てに商品を購入するのもまた楽しみの一つかもしれません。
投資家といえども全員が本腰を入れて運用を行っているわけではありません。
普段あまり売り買いをしない投資家にとっては、定期的に分配金が入ってくる、ということを大きなメリットとしてとらえている方もいるようです。

逆に、運用益メインで投資信託を購入したい、という考えの人にとってもメリットがあります。
個人で海外の株式や債券を購入するのは、様々な手続きを行わなければならないことがほとんどです。
しかし、投資信託の場合は口座を開いてしまえばどの商品でも同じように購入することができますので、マイナーな新興国に投資をしたいという場合でも簡単に手続きを行うことができます。
これもまた、投資信託のメリットということが言えるでしょう。

そして、税金面でも投資信託のメリットはあります。
口座を開設すると、特定口座と言って税金の計算を自動的に行ってくれる口座を開設することができるのです。
ですから、少額投資で大きな利益を上げるつもりのないライト層にとって、確定申告の必要がありませんので楽に税金面の問題をクリアすることができます。
ただし、もちろん高額の利益がでたら、確定申告の必要性はあります。

投資信託のデメリット

逆に、デメリットについても説明しないといけません。
投資信託という商品は、基本的にオーダーメイドの運用方法ではありません。
ある程度の運用資金が集まったファンドを、運用の専門家がその商品ごとのルールにのっとって運用するわけですので、本当に細かく運用指示を行って自分の思い通りに運用したい、という人には向かない方法です。
個別の株式を買うのと比べて面白くない、と表現する投資家もいるといわれています。

また、手数料の面も少し高くなっています。
商品によって差はあるものの、おおむね購入資金の3パーセント程度までが手数料として設定されているケースが多くあります。
これはほかの運用方法と比べて大きな割合です。
運用益を出すのに、少なくとも3パーセント程度の利益を出さなければそのスタートラインに立てないわけですから、少しロスが大きいと言えるでしょう。
しかし、この点においては手数料が無料の投資信託も販売されていますので、購入手数料がもったいないと強く感じる方は、この手数料が無料に設定されている投資信託を中心に銘柄選びをしてみるとよいかもしれません。

運用にかかるコスト問題

運用にかかるコスト面はほかにもあります。
運用の指図を投資家と投資先の間に入る運用会社に任せる、ということですので、その運用会社に支払うコストというものも発生します。
その一つが、信託報酬です。
投資信託の重要事項説明書などをよく見てみると、信託報酬の金額は年○○パーセントなどという記載を見つけることができます。

これは、運用益が出ている、出ていないにかかわらず、購入口数に応じて支払わなければならない手数料です。
つまり、何もしなければ運用資金は徐々に目減りしていく、ということを意味します。
また、この信託報酬は年間で何回か支払う、というたぐいのものではありません。

日割りで毎日計算されていきますので、信託報酬がかかっている、という意識の外で実は支払っている運用コストなのです。
これは、ほかの個別株購入などにはない投資信託特有の運用コストです。

信託報酬の設定額も商品によって異なりますが、手間のかかる運用を行っている商品であればあるほど、信託報酬の設定割合も大きいという法則はあります。
単純なルールで行っている、たとえば日経平均株価に連動するインデックス投信は比較的安い信託報酬ですが、新興国株式と債券をバランスよく投資するような商品の場合は高く設定されている、といったイメージです。
この信託報酬の存在を忘れている方は多いので、デメリットとまで言えるほどのものではないかもしれませんが、運用コストが高いのが投資信託の特徴の一つです。

元本の保証がない投資信託

そして、当然ながら元本の保証がありません。
おそらくこの辺りは把握している方も多いかと思いますが、株式や債券で運用する趣旨の運用ですので、当然ながら運用資金の元本保証はありません。
販売する金融機関の方も、絶対に儲かります、などといった誤認させるようなセリフは使ってはいけないことになっていますし、もしそのようなセリフを聞いたら、その金融機関の方は信用してはいけません。

預金でなく、運用商品である、ということをよく念頭に置いて、元本保証のない運用方法として、万が一目減りしたとしても生活に影響がない範囲の資金で行うのが投資の大原則ということが言えるでしょう。
ぎゃくに、元本保証で運用を行いたい、という考えの場合は、その分リスクの少ない商品を選択する必要がありますので、預金か、または長期間資金が固定されてしまうような保険商品といったものが候補に挙がるでしょう。
いずれも、大きな利益が期待できないというデメリットや、好きな時に引き出すことができない、というデメリットをはらんでいます。

投資の種類は様々ありますが、メリットとデメリットをしっかり理解すれば自分にあった投資の方法が見つかるでしょう。

投資信託選びのポイントについて

では、肝心の投資信託の銘柄を選ぶポイントですが、おそらく本当に様々な種類が設定されていますので、かなり迷ってしまうと思います。

しかし、投資の原則を考えればさほど難しい作業ではありません。
投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットという人物の名言で「株式投資の極意とは、いい銘柄を見つけて、いいタイミングで買い、いい会社である限りそれを持ち続けること」というものがあります。
バフェットはその自身の考えた運用スタイルで大きな成功を遂げた人物ですが、このバフェットの考えを基にすると、投資信託はまず長期的な保有が前提、ということになります。

また、良いタイミングで買うということは、実際の実力よりも一時的に安くなっている状態の銘柄を買う、ということになるでしょう。
よくニュースを見ていると、事件やテロなどによって一時的に相場が落ち込むことがあります。
そのタイミングは、本来のその国や企業の実力と比べて一時的に株価が安くなっている状態を指しますから、そのタイミングがバフェット流でいえば買い時、ということになるでしょう。

しかし、投資信託の場合はこのバフェットのやり方をそのまま真似ても効果は薄いと考えられます。
なぜなら、それ相応のリスクを負っていないからです。
個別株と比べて投資信託の場合はその商品の購入だけで分散投資を済ませている、というものになりますので、多少の相場の急落に大きく動じるものではありません。
ですから、じっくり腰を据えて投資していくとよいでしょう。

投資信託の銘柄ランキングを見ると、毎月分配型の投資信託が多く売れているケースが多いようです。
毎月の分配金を目当てに投資信託を買う、というのであれば、このランキングの中から選んでいくのが正解かもしれません。
多くの人が買っているということですから、それだけ分配実績もある銘柄ですし、ファンドの資金力不足によって運用ができなくなってしまう、というリスクも少ない銘柄です。
長期的に持ち続けて分配金を受け取る、ということであればこれらのランキング入りしている銘柄の中から好きな種類を選んでいけばよいと思います。

一方で、自分自身で運用先を決めて運用益を狙っていきたい、という投資家の方にとっては、分配金はむしろ邪魔な存在になります。
運用益をわざわざ現金化する必要はありませんし、分配が多い銘柄ほど信託報酬も高く設定される傾向があります。
ですから、ランキングのなかから選ぶのではなく、もう少し自分に合った銘柄選択をしていくとよいかもしれません。

銘柄選択の基準「分散投資の原則」

その中で基準になるのは、分散投資の原則です。投資先が偏っていると、効率的な投資をできません。
日本株、外国株、外国債券、外国の中でも新興国なのか先進国なのか、株式もインデックス投資なのかアクティブ投資なのか、これらをバランスよく組んでいくことによって、比較的安定した利益をもたらすことができるといわれています。

購入銘柄をある程度目星をつけたら、その内訳を円グラフに表してみるとよくわかります。
円グラフが各投資先に対して均等に割り振られていれば、良いバランスの購入である、といえます。

また、長期的な保有を行っていると、しばらくするとそのバランスが崩れてしまうことがあります。
だいたい年に1度くらいは円グラフを作る作業を行い、バランスが崩れているようであればリバランスとして銘柄の入れ替えを行うとよいでしょう。
このような買い方をする人にとっては、人気銘柄ランキングはあまりあてにはならないものとなります。

投資信託は投資のライト層にも、ヘビー層にも、うまく組み合わせることによって自在に運用が可能な投資方法です。
初めはランキングに載っている安定感のある銘柄で初め、投資信託というものに慣れてみてください。
慣れてきたら徐々に自分自身の目で銘柄を選ぶのが、きっと楽しい作業になるはずです。

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